こんにちは!
仁王のクリア後感想・評価です。
↓ 評価基準についてはこちらを参照
※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。
一言ポイント
・関ヶ原の戦い付近の裏を描いたIFストーリー
・成長が実感できる高難度死にゲー
・序盤が難しく終盤に向かうほど楽なバランス調整
概要
仁王は2017年2月にPS4で発売したアクションRPG。発売元はコーエーテクモゲームス、開発はTeam NINJA。
2017年12月にはDLCを全て収録した仁王 Complete Editionが発売した。
高難度で死にゲーと呼ばれるジャンルのゲームになっている。
本稿ではDLCについては記述しない。
キャッチコピーは「゛仁王゛と呼ばれた、青き目のサムライの真実。」(パッケージ裏より)
あらすじ
魑魅魍魎がうごめく戦国時代末期
時は1600年、大航海時代。
海賊のウィリアムは長い航海の末、東の最果ての国ジパングにたどり着いた。
しかし、黄金の国とも言われるその地は、長く続く戦乱のために死と怪異に満ちていた。
関ヶ原の戦いに暗躍する闇の力
天下人・秀吉を亡くし、この国では石田三成、徳川家康という二人のサムライが争っていた。
ウィリアムは徳川の家臣である服部半蔵やお勝と出会い行動を共にするが、自信の追う男ケリーは石田三成につき、増大する怪異の裏に暗躍していることを知る。
ウィリアムは仁王の如き戦いぶりで、歴史の闇の戦いに身を投じることになる。
(公式サイトより)
シナリオ
9点
・史実を基に戦国時代と魑魅魍魎を融合させたストーリー
本作のストーリーは秀吉の死後から関ヶ原の戦い付近までの間、歴史の裏で起きていたことを描いたIFストーリーである。IFだがコエテクが関わっているだけあり、実際にあった出来事とうまくマッチさせており完成度は高い。
主人公のウィリアムも実在の人物をモデルにしており決してすべてがでまかせといった内容ではない。史実と絡めながら実在の人物の感情の掘り下げもあり、歴史ものとしても想像以上に面白い。
基本的に敵は妖怪だが立花宗茂や本多忠勝など天下無双として知られる武将と戦うこともできる。
戦闘
10点
システム
・レベル制のアクション
レベル制のアクションゲーム。レベルが上がったら好きなステータスを伸ばすことができる。
レベルアップにはアムリタ(経験値)を貯めて社(セーブ・回復ポイント)で能力開花する。
アムリタは落命(死亡)するとロストし、落命地点に血刀塚が生まれる。次に落命する前に回収すればロストしたアムリタを再入手できるが、改修前に再度落命したら完全ロストとなる。落命しても拾ったアイテムはロストしない。
・装備
近接武器は刀、二刀、槍、斧、鎖鎌の5種類・遠距離武器は弓、火縄銃、大筒の3種類があり特徴が異なる。
防具は兜、胴、篭手、膝甲、脛当の5か所がある。重量の概念があり軽いほど機動力と気力回復が高くなる。重い防具は頑強さが高く崩されにくい。
・構え
上段・中段・下段がある。
上段は攻撃力が高くリーチが長いが、隙が大きく気力(スタミナ)消費が激しい。下段はその逆で中段は二つの中間。
使える武技(スキル)や回避モーションも構えごとに異なる。
全ての武具に特殊効果がランダムで備わっている。武具の種類によっては確定で備わっている特殊効果もある。
・残心
攻撃後に特定のタイミングで気力を回復できる。スキルを修得すれば構え変更や回避でも発動できるようになる。
・九十九
守護霊を1つ装備することでステータスなどが変動する。九十九のゲージが最大の時に九十九武器を使用可能。
効果は守護霊によって異なる。
・ニンジャスキル、陰陽術
修得することで便利なアイテムやバフ、デバフが使えるようになる。
評価点
・成長が実感できる高難度死にゲー
高難度で何十回と落命することになるがプレイを重ねるごとに自分の成長を実感できる。序盤では苦戦した敵も終盤では問題なく倒せるようになる。しかし、そんな敵でも油断すると落命する緊張感がある。
戦闘はスピード感がありダッシュや回避を使って敵を翻弄できる。一方で気力管理が重要で調子に乗るとスタミナ切れを起こし、体力MAXから一瞬で落命する。
・十人十色の育成
武器、防具共に装備によって影響するステータスが異なるので人によってメインにして伸ばすステータスも変わる。
プラスして体力や気力、忍術、陰陽術など自分が必要とするステータスを伸ばすことで十人十色のウィリアムが出来上がる。
・武具のハクスラ
本作はハクスラ要素があり、武具は敵や宝箱からのドロップで集める。上述のように各武具には特殊効果があるので最強の装備を探すことになる。
余った武器は売却してお金に換えるか社で奉納することでアムリタに交換できるので無駄になることがない。
・アイテムショートカット
ショートカット登録数が8つと多い。
登録したいアイテム、忍術、陰陽術がたくさんあるのでありがたい。
問題点
・序盤が圧倒的に難しい
本作はメインミッションが20ほどあるが最初の4つぐらいが一番難しく終盤になると楽になる。プレイヤーが操作になれたのもあるがバランス調整が出来ていない側面が大きい。
序盤はステータスが低く体力・気力が低いだけでなく軽装備が少なめで装備重量がカツカツになりがち。それなのに敵は固く、攻撃も強い、乱戦もある。社までの道中も長く進めるのに時間がかかる。
逆に終盤になると育成が進み優秀な装備も手に入っている。忍術、陰陽術は強力なものが多く、これらを使えば初見でもボスを撃破できる。
ボスから直近の社の間に敵との戦闘が起きてしまうマップが序盤に集中しているのも問題。終盤ではショートカットを開通すれば戦闘なしにボスまで行ける。
・狭い場所が多い
狭い場所で戦うことが非常に多い。槍のようにリーチの長い武器は壁に弾かれやすい。
回避が有用な一方で落下死も起きやすい。
グラフィック
10点
グラフィック、モデリング共に非常に良い。
暗めのマップが多く景色を堪能できる場面がないのが残念。
BGM
8点
死にゲーの緊張感に合ったBGMが多い。どんな状況でもプレイヤーの気分を盛り上げてくれる。
キャラ
8点
IFストーリーでありながら史実のイメージを壊していない。
史実のイメージと言ってもコエテクゲーによるところは結構あるかも。
快適さ
8点
・リトライが速い
落命からのリトライが速く何度でも挑戦する気になる。
ミッション開始時のロードはやや長めだがリトライの速さは死にゲーとしては非常に重要。
・マップが分かりづらい
本作にはミニマップ等が存在せず、コンパスで目的地の方向を示してくれるだけになっている。マップ構造が分かりづらくどこに向かえばいいのかよく分からない。
社を中継しながら目的地へ向かうことになるが、そもそも社の場所がわからないことがよくある。
評価まとめ
53点
序盤のバランス調整はいまいちですが戦闘は非常に面白く、シナリオもよかったです。S~GでS評価。
クリア時間は64時間02分。
上手い人ならもっと早いと思います。かなり時間がかかりました。
初めて死にゲーというものをクリアしたことに感動。ゲームもめちゃくちゃ面白かったので2にも挑戦したい。
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