こんにちは!
絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-のクリア後感想・評価です。
※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。
概要
絶体絶命都市シリーズは震災により崩壊した架空の都市から脱出するアクションアドベンチャーゲーム。
絶体絶命都市4はシリーズ4作目としてアイレムよりPS3で2011年3月14日に発売予定だったが、諸々の事情で発売が中止(詳しくはwiki等参照)。
後にグランゼーラより開発が再開され、2018年11月22日にPS4で絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-として発売した。
プラットフォームの転換により演出等が強化されたため4Plusと名付けられた。
キャッチコピーは「7月、巨大地震がこの街を襲った」(パッケージ裏より)
あらすじ
ある年の7月、巨大地震がこの街を襲った…
この物語の主人公である若者は、初めて訪れたこの街で巨大地震に遭遇する。
いくつものビルは倒れ、アスファルトの道路はひび割れて陥没し、街は変わり果ててしまった。
街の人々は余震におびえ、行き場をなくして戸惑っている。
主人公もまた、不案内な、知り合いもいない街の中で被災者となった。
この先、何が待ち受けているのか。交通機関やライフラインはストップしている。
自分自身の力で、この先起こるであろう、想像を絶する困難に立ち向かわなければならない。
それでも恐る恐る、一歩を踏み出した、この街から脱出するために。
(オンラインマニュアルより)
シナリオ
・絶体絶命都市らしいふざけた選択肢
絶体絶命都市がウケた理由の一つであるふざけた選択肢は健在。今作はこの部分を押しているようで選択肢が非常に多い。というか多すぎる。展開に全く影響ない選択肢も多々ある。
この余計さも含めて絶体絶命都市なんだけどね。
・復興する街
過去作では崩壊してとにかく逃げるという感じであったが、今作ではプレイ中に少しずつ復興を目指す人々と街が見れる。過去作にはなかった部分。
復興具合を映すようにしたためかストーリー中同じ場所を通ることがあり、マップの数が少なくなってしまっている。
・ラジコ
有名なラジオアプリとのコラボ。ゲームプレイ中に聞くことができる。震災の状況だけでなく自分がゲーム中でしたことがニュースとして流れることもあり、聞くとより楽しめる。
・災害マニュアル
3から導入された要素。実際に震災にあった時の様々な対処法が載っている。これは本当に役に立つ。トロフィーはないが収集要素の一つ。
↓リュックは重いものを上にした方がいいというのは初めて知りました。災害時でなくても使えそう。
↓阪神・淡路大震災を経験した消防員さんの手記も載っています。
・CERO D
本作のCEROはD(3はBだった)。
CEROが上がっただけあってストーリーは過去作より重い。一部胸糞なイベントもあり。「絶体絶命都市ってこんなゲームだっけ?」と思う程。よりリアルな震災とそれによる人の怖さを描いている。
プレイしていて今作が最後なのかなって思いました。
・不親切なフラグ管理
2018年のゲームにしては進行のフラグ管理が不親切。
昔のゲームだとこのぐらいのものはよくあったし、調べる必要のある範囲は狭いので詰むことはない(バグは知らない)。
・ボリュームが少ない
1週クリアするのに10時間以内で終わる。トロコンも1週で可能(ノーヒントだと見逃したりするかも)。
トロフィーを取り逃しても周回すれば簡単だが、操作性などの問題で何週もしたいと思う人はおそらく少数。
VRモードもあるがプレイ時間は劇的には伸びないと思われる。
アクション
・薄くなったアクション要素
絶体絶命都市シリーズのジャンルはアクションアドベンチャーで崩壊する建物から脱出するというシーンが多くあった。今作はアクション要素がかなり薄くなりアクションアドベンチャーというよりも災害シミュレーションアドベンチャーと言った方が近い。
過去作にあったジャンプも今作ではない(3でもあったか記憶があやふや)。
・食欲、排泄欲
お腹が空いた、のどが渇いた、トイレに行きたいというパラメーターがあるが放置しても何の問題もない。つまり意味がない。
強いて言うなら主人公の艶めかしい動きや声が楽しめる。
・大声で呼びかける
過去作だとこれで倒壊物に挟まれた人を捜すなどできたが、今作では意味がない。
もっと使えば役に立ったのかな…。今思えば使えるシーンで使ってなかった気もする。
・操作性
操作性は全体的に良くない(知ってたけど)。特に気になるのはカメラ移動の遅さ。カメラリセットするにも一度主観にする必要がある。
ボートの操作性がかなり悪いうえに乗る時間が意外に長い。
・NPC
NPCにぶつかっても通り抜けられるようになっており、移動の邪魔がされない。
接触すると通り抜けられるが、NPCは体勢を崩す。話しかけたい場合は体勢を立て直すまで待たなければならない。
グラフィック
久しぶりの新作だけあってグラフィックはかなり向上している。
あくまで絶体絶命都市として見たらというだけでPS4のゲームとしては悪い。街の方はそうでもないけどキャラは残念。
BGM
3に引き続いて飯田舞さんが主題歌、挿入歌を担当。今作も良い曲です。
ミニアルバムはAmazon Prime Music対象。
快適さ
・アイテムが分かりやすい
落ちているアイテムにアイコンが表示される。暗いマップでもわかりやすい。
・ロード
頻度が多い。選択肢の度に一瞬間が空く。
・選択肢でカーソルが消えるバグ
選択肢でカーソルが消えることがある。重要な選択肢で起きたことはないがセーブはこまめにしましょう。
・アプリケーションエラー
私は一度だけあった。セーブはこまめにしましょう。
今作はセーブできるタイミングが多い。バグやアプリケーションエラーが多いからと邪推してしまう。
評価まとめ
まずこのゲームをやる前に絶体絶命都市シリーズはどういうものかということを知っておく必要があります。良く知らないけどみんなが話題にしてるからという理由でやると色々な部分でがっかりする可能性大。
それを踏まえたうえでも賛否両論なゲームだと思います。なぜかと言うと良い意味でも悪い意味でも今までの絶体絶命都市とは違うから。
アクション要素を減らしよりリアルな震災の怖さ、極限状態から生まれる人の悪意に重きを置いている印象。
諸々の事情で開発中止があり、それ以降にも大きな出来事があったので、今作は震災をただのゲームのネタの一つとして扱うのではなく、震災に向き合うことを前面に押し出している気がします。
その背景がストーリーに変化をもたらしており、過去作と違うなと感じました。
それでもふざけた選択肢など絶体絶命都市であるのは間違いないです。同時に過去作を知っているからこそ、プレイしていてこれでシリーズ最後なのかなと感じたシーンもあります。
ストーリーについていろいろ言いましたがゲーム性の部分が微妙なのは事実です。
シリーズファンとしては絶体絶命都市の新作がやれるだけで楽しいところもあるんですが、万人におススメできる内容ではないですね。
評価はS~GでC評価にしておきます(高いって言われるかも)。
10時間以内でトロコンできるのでブーストかけたい方はどうぞ。
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