こんにちは!
天穂のサクナヒメのクリア後感想・評価です。
↓ 評価基準についてはこちらを参照
※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。
一言ポイント
・本格稲作シミュレーション
・スタイリッシュコンボアクション
・動物がかわいい
概要
天穂(てんすい)のサクナヒメは2020年に発売したアクション+シミュレーションRPG。開発はえーでるわいす、発売元はマーベラス。
本作は2Dアクションパートと稲作を行うシミュレーションパートにわけられている。
キャッチコピーは「米は力だ」(パッケージ裏より)
あらすじ
武神と豊穣神を両親に持つサクナは家の財産を食いつぶして、ぐうたらな生活を送っていた。
ところがある日、神界に迷い込んだ人間たちを都に侵入させてしまった上に、主神への献上物である米の備蓄を全て台無しにしてしまうという失態を犯す。
罰として鬼が支配するヒノエ島の調査を命じられ、サクナは人間たちと共に泣く泣く島に渡るのであった。
はたしてサクナたちの運命やいかに…。
(公式サイトより)
シナリオ
便宜上、稲作パートについてもここで言及する。
10点
稲作(システム)
本作ではリアルな稲作が体験できる。田起こし、育苗から収穫までを行う。
このつくりがおまけ程度ではなく隅から隅まで作り込まれている。実際に行われている稲作の知識がそのまま使える。何を食べたかで肥溜めの成分が変わり、田んぼへの影響も変わるほど。
稲作はサクナの成長につながる。育てていくと格(レベル)が上がっていき、新米が完成するとサクナがその格にレベルアップする。
技の習得も稲作に依る。
評価点
・サクナの成長物語
ぐうたらなお嬢様であるサクナが稲作を通して仲間たちとの絆を深め心身共に成長していく物語。
基本的には軽いノリだが終盤の展開は熱く、エンディングを迎えた時の感慨はかなりのもの。
・飽きにくいゲームデザイン
毎年毎年稲作を行っていくためマンネリを感じる時がある。しかし、マンネリを感じ始めたぐらいに新たな道具やシステムが解放される。
タイミングを狙ったかのように解放されるので飽きない。
・難易度
本作では戦闘だけでなく稲作まで難易度を設定できるので気軽にプレイできる。
難易度を下げずに適当にやっても効率は落ちるが米はできるので知識がなくても十分に遊べる。むしろその試行錯誤を楽しめる。
問題点
・レベルアップの仕様
格(レベル)は新米が完成した時に上がる。一年に一度しかレベルアップするタイミングはなくストーリーをガンガン進めていくのは難しい。
稲作が上手くいかないと数年稲作だけをやることになる。
戦闘
システム
・2Dアクション
横スクロール型の2Dアクション。弱、強攻撃とボタン+方向キーに割り当てた技を使って戦う。技の仕様はテイルズ式。
・羽衣
羽衣を使って高いところに登ったり敵の背後に回ったりできる。羽衣にも様々な技がある。
・食事
前日に食べたものによって様々な特殊効果やステータスアップが受けられる。空腹状態になると恩恵は受けられなくなる。
評価
・爽快なコンボアクション
ゲーム難易度は意外にシビアだがデビルメイクライを彷彿とさせる爽快なコンボが楽しめる。
アクションRPGとしては珍しくトレーニングモードがあり、コンボをとことん磨くことができる。
・稲作
稲作のシステムについてはシナリオで言及したがそれが全てサクナの育成、アクションパートの強化に繋がっている。
完成度の高いシミュレーションと完成度の高いアクションをうまく融合している。
グラフィック
9点
ぱっと見はデフォルメのように見えるが、なんというか艶がありクオリティは非常に高い。
ごはんの描写も遠めにしか見えないのに気合が入っている。
BGM
8点
和風テイストのBGMが良い。田んぼを表現するために様々な環境音が入っている。
キャラ
どのキャラも個性的で段々と打ち解けていくのがいいですがそれ以上に動物が可愛い。動物を愛でよう。
快適さ
9点
・起動が速い
アプリケーションを起動すると企業ロゴやオープニングが一切表示せず2秒でタイトル画面になる。
・蔵の管理
食材は加工していないと腐る。腐る前に食べるか肥料にするか加工する(あえて腐らせるのもあり)ことができるが期限を管理できるのが蔵の確認のみ。
食事や肥料選択時などにも確認できるとよかった。
評価まとめ
55点
稲作、アクションどちらも作り込みがすごい傑作だったと思います。S~GでS評価。
クリア時間は27時間31分。
ここまで稲作が作り込まれているとは思ってませんでした。そしてそれを生かすゲームデザインが素晴らしい。興味があればぜひプレイしてほしい。
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