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ヌルゲーマーの趣味ブログ。漫画や野球の話もするよ。 2019 2/10「感想・評価に一言ポイントを追加」

「シャドウハーツ」クリア後感想・評価

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こんにちは!

PS2 シャドウハーツのクリア後感想・評価です。

具体的なストーリーの内容は書きませんが流れや展開など気になる部分は指摘するのでネタバレ注意

 

↓ 評価基準についてはこちらを参照

当サイトにおけるゲームの評価法

 

※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。

 

一言ポイント

・ホラー要素の強いRPG

・特徴的な戦闘システム

・当時としては親切なUI

 

概要

シャドウハーツは2001年にPS2で発売されたRPG。開発はサクノス。発売はアルゼ

PS1で発売されたサクノスのRPG、クーデルカの15年後の世界が描かれており、一部登場人物も引き継いでいる。(プレイしていなくても問題ない。私もプレイしてません。)

キャッチコピーは「運命の輪「ジャッジメントリング」が回る時、闇に葬られたもうひとつの歴史が動き出す。」(パッケージ裏より)

あらすじ

1913年、仏国、ルアン。

霧雨の降る夜、その猟奇殺人事件は起こった。被害者はイギリス人神父。

同行していたはずの一人娘の遺体および遺留品は見つからず、行方不明と処理された。

 

それから一ヶ月後…

澄んだ星空の下を力強く走る蒸気機関車。長春から大連に向かう列車。

その最後尾に位置する日本軍のラウンジカーの中に事件の娘の姿を見出すことができた。

美しい銀髪。憂いを含んだ瞳。

少女は退屈そうに車窓を眺めていた。

 

そこへ一人の英国人紳士が近寄っていく。と、そのとき車内に悲鳴が響き渡った。

紙切れのように切断され、倒れる警護の日本兵。

現れた英国人紳士は微笑んだまま、じっと少女のほうを見ている。

 

「な、なんだ。貴様っ!?」

「私はロジャー・ベーコン。そのご令嬢をお迎えに参りました…」

 

大いなる悲劇が始まろうとしている…」

(説明書より)

シナリオ

9点

評価点

・ホラー要素の強いダークな世界観

人喰い村、吸血鬼の城、精神病院などホラー要素の強い世界観で怪談のような語りもある。

登場キャラによって行われていることも中々えげつない。

世界観などはかなりダークだがキャラ同士の掛け合いはコミカルな部分も多く、パーティー間の会話は暗い印象を受けない。

・近代を舞台にしている

RPGでは珍しい近代(1913年)が舞台。中国に侵略している日本軍など時代背景も見られる。

一部の登場キャラは実在の人物をモデルにしている。

・キャラの成長

主人公・ウルとヒロイン・アリスはストーリーを通して成長する。

ゲーム開始時と終了時では印象がかなり違う。

問題点

・自由選択キャラのイベント参加

パーティー固定キャラ以外はイベントに参加しても会話が少ない。キャラの背景を考えるともっと喋るだろというシーンでもちょっとしか話さない。

戦闘

8点

システム

・ジャッジメントリング

ルーレットを目押しして範囲内(ヒットエリア)で止められれば行動できる。狭いがクリティカルエリアも存在。アイテムもクリティカルエリアで止めれば効果が上昇する。

通常攻撃はヒットエリアが3つあり全て成功すれば3回攻撃できるが、一度目で失敗すると一回も攻撃できない。キャラによってリングの構成は異なる。

強力な行動ほど止める回数が多くなりヒットエリアも狭くなる。

目押しは簡単だが、クリティカルを狙おうとすると難易度が跳ね上がる。

戦闘以外でもショップで値引きや売値アップに挑戦できる。謎解きでも使われる。

・SP(サニティポイント)

HP、MPと別にある正気度。毎ターン1消費し、0になると暴走状態になり操作できなくなる。

キャラによって異なり、メインヒーラーとなるアリスは少ない。

戦闘中はSPも管理する必要がある。

・マリス

雑魚敵を倒すと敵の悪意(マリス)が溜まり、最大になると強敵の死神とエンカウントするようになる。

・グレイブヤード

ウルの精神世界。ウルの能力であるフュージョンの獲得やマリスの浄化を行う。

評価点

・良好な戦闘システムとバランス

特有のシステムが多いが破綻しておらずストーリーや設定と密接にかかわっている。

ゲームバランスも良好でヒットエリア狙うかクリティカルエリアを狙うかで戦略も変わる。ただし、状態異常対策は必須。

問題点

・テンポが悪い

どんな雑魚相手でもヒットエリアをで止めなければならず、ある程度集中しなければならない。ボス戦ではSPの回復も行うため長期戦になりがち。定期的にグレイブヤードに訪れる必要があるなどシステムが多いためテンポが悪くなっている。

・四仮面戦

特定の条件を満たすと四つの仮面とランダムエンカウントで戦えるようになる。四仮面は戦う順番が決まっているが出現は雑魚含めてランダムで、戦いたい仮面がなかなか出現しないこともある。

グッドエンドには必須のイベントなので調整してほしかった。

グラフィック

4点

人間キャラの出来が悪い。イラストとの差異が大きく違和感がある。

特にウルは似せる気あるのかと言いたくなるレベル。

BGM

6点

世界観に合わせて暗い曲が多い。

ゲーム全体のBGMは特に良いとは思わなかったがエンディング曲は好き。


SHADOW HEARTS Original Soundtracks plus 1

キャラ

8点

ウルはコミカルな部分も多いけど決めるところは決めるカッコいい主人公で好きです。

パーティーキャラも朱震、マルガリータなど良いキャラが多いですね。

快適さ

9点

評価点

・エンカウント率が低い

本作はランダムエンカウントだが全体的にエンカウント率が低い。極端に高い場所も存在しない。

・当時としては親切なUI

現在の基準では物足りないところもあるが、2001年のゲームとしては非常に親切。

明確にここがダメという部分は存在しない。

問題点

・説明する気が薄い説明書

PS2としては非常に薄い説明書に開発者インタビューが載っているなど説明部分が少ない。その説明もキーワードについて最低限書かれているだけで実際にゲーム中でどうすればいいのか記載されていない。

ちゃんと説明されているのはセーブとロードぐらい。

ゲーム中のヘルプでは説明されているのでこちらを見るべき。

ベスト版はちゃんと説明書になっているらしいです。

評価まとめ

44点

PS2のゲームとしてはUIが親切なので遊びやすかったです。シナリオも良かったので楽しめました。S~GでA評価

クリア時間は20時間53分。やや短く感じるかもしれませんがクソエンカで水増しされていないので十分な時間。やり込み要素も豊富なのでもっと長時間楽しめます。

説明書からは想像できない丁寧なつくりで驚きました。2も今年中にやりたい。

 

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