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閃の軌跡IIIのクリア後感想・評価です。
↓ 評価基準についてはこちらを参照
※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。
一言ポイント
・親切なUI
・極端な戦闘バランス
・シリーズ1のとんでもないED
↓ I:改
↓ II:改
概要
閃の軌跡IIIは日本ファルコムの英雄伝説軌跡シリーズ8作目で閃シリーズ3作目。ハードはPS4。2017年9月28日発売。
閃シリーズ3作目だがI:改、II:改は本作よりも後に発売している。
キャッチコピーは「その言葉が、彼らの決意と覚悟を決めた」
あらすじ
七耀暦1206年、春—あの内戦から1年半近く。
大陸最大の貿易都市クロスベル自治州を併合したエレボニア帝国は、数ヶ月後には北方のノーザンブリア自治州をも併合。
宿敵カルバード共和国の国力を大きく上回る、名実共に大陸最大の国家となっていた。
一方、帝国政府による中央集権化が加速。
税制も統一されることで、貴族に統治されていた地方は混乱・弱体化し、新たな問題も生まれつつあった。
そんな中—かつて内戦で暗躍し、退けられた結社《身喰らう蛇》が、数多の猟兵団や共和国の動きに紛れるように、沈黙を破って密かに動き出し……
時を同じくして、帝都近郊・リーヴスの街に、一人の黒髪の青年が降り立つ。
《灰色の騎士》リィン・シュバルツァー。
学生の身ながら、灰の騎神ヴァリマールの乗り手として内戦終結に貢献し、クロスベル戦線や北方戦役でも活躍した若き英雄—
2月に名門・トールズ士官学院を卒業したばかりの彼が、新たに教官としての道を選び、とある新設校へ着任したのである。
トールズ士官学院・リーヴス第二分校。
皇太子の入学を受け、本格的な軍事学校へと変革された本校とは対照的に、訳ありの貴族子女や問題児、外国人などを受け入れた落ちこぼれの分校。
分校長は、旧貴族連合軍の総司令だった《黄金の羅刹》オーレリアが務め—
そして3つに分かれたクラスの中にはVII組《特務科》—リィンが担任を務める少人数の特務クラスがあった。
(説明書より)
シナリオ
8点
評価点
・軌跡シリーズ全体のシナリオが進行する
閃の軌跡1、2は零、碧の軌跡と同時期を扱っていたが、本作はそれよりも未来の話となっている。そのため過去作で出た謎も解決、新たな謎が増えるなど軌跡シリーズ全体のシナリオが進行している。
・ハーメル村
過去作で名前だけが登場していたハーメル村が登場。空の軌跡からのファンには感慨深い。
・クロスベル
零、碧の軌跡の舞台であるクロスベルが登場。クロスベルの街並みを歩けるのはうれしい。サブキャラも顔グラ付きで登場。
・豊富な操作キャラ
操作キャラが多い。空の軌跡以来のキャラもいる。
軌跡シリーズは設定上、一線を画すチートキャラが多く存在するが、そのうち一人を使用できる。設定に違わぬ強さ。
問題点
・本作のみで完結しない
軌跡シリーズ恒例だが本作はとんでもないところで終わる。終わり方の凄さは閃の軌跡1よりも上。
続編への期待感が高まる終わり方でもあるけどもう少し綺麗に終わらせてほしかった。
・敵の新キャラが少ない
特にシリーズでずっと敵組織として存在する結社の新キャラがいない。まだまだ登場していないキャラはたくさんいるはずだが。会話内では出てくる。
戦闘
8点
新システム
・ブレイクモード
敵のブレイブゲージを削りきるとブレイクモードになりしばらく行動できなくなる。その間は常にクリティカルになる。
・ブレイブオーダー
ブレイブポイントを使用して発動できる。キャラごとに固有でパーティ全体に有利な効果を与える。発動にディレイはなし。
・サブマスタークオーツ
装備しているマスタークオーツとは別にもう一つマスタークオーツの効果を得られる。ただし、得られるのは初期レベルの効果のみ。
・アサルトアタック
フィールドでアサルトポイントを使って敵に奇襲攻撃ができる。敵のブレイブゲージも半分まで削った状態で戦闘が始まる。ポイントはフィールドでオブジェクトを破壊するなどして回復する。
・高揚
敵専用。ある程度HPを削るとブレイブゲージが全回復してステータスも大幅アップする。HPも回復する(全回復ではない)。
・騎神戦の追加要素
前作ではリィン一人で戦っていたが、仲間が機甲兵にのって参戦するようになった。
評価点
・各ボタンにコマンドが割り当てられた
今まではカーソルを動かして選択していたが〇は攻撃、△はクラフトなど1ボタンで選択できるようになった。
・奇襲がしやすくなった
アサルトアタックの導入で奇襲攻撃がしやすくなった。
・フィールドマップが戦闘フィールドに反映される
シンボルエンカウントなのは変わらないが狭い通路なら戦闘フィールドも狭くなる。背景も実際のマップが反映される。
問題点
・極端な戦闘バランス
ブレイブオーダーとブレイクモードをうまく使えばボスでも一切行動させずに倒すことができる。かといって簡単なわけではなく敵にターンを回して高揚が発生すると一気にピンチになる。
やられる前にやれを地で行くゲームバランス。
・カメラワーク
自キャラにターンが回ってきたときカメラの向きがおかしくなる。アクションではないため何か弊害があるわけではないが気になる。
グラフィック
8点
ハードがPS4になったのもあり向上。なめらかになった気がします。
零碧のサブキャラにも顔グラが付いたのは評価点。
BGM
8点
安定のファルコムクオリティ。サントラはAmazon Prime Music対象。
キャラ
10点
評価点
メインキャラが一新されたがそれぞれ魅力的なキャラになっている。旧VII組メンバーも十分に登場機会が与えられている。
零碧のサブキャラも登場するのはシリーズファンにはうれしい。
問題点
CVが同じキャラが多い。サブキャラも含めれば膨大なキャラが登場すため仕方ない部分でもあるがメインストーリーにガッツリ絡むキャラは変えてほしかった。
快適さ
10点
評価点
・ファストトラベルが便利になった
街内での移動しかできなかったが、街から街道やその逆もできるようになりテンポが良くなった。
・オプションボタンからセーブ・ロードができる
今まではメニュー画面を開く必要があったが、すぐにセーブ・ロードができるようになった。
・オブジェクトにマーカーが表示される
フィールドにあるオブジェクトにマーカーが表示されるようになった。中のアイテムも自動で回収されるようになった。
・隠しクエストにマーカーが表示される
隠しクエストが探しやすくなった。
・絆ポイントの可視化
絆ポイントが可視化されてわかりやすくなった。
問題点
・字が小さくなった
私は問題ないが前作よりも字が小さくなった。
・高速モードがない
I:改から導入された高速モードが本作の時点ではない。IVに存在するかは不明。
評価まとめ
52点
今作も良作。S~GでA評価。
グラフィックの向上や全体的にプレイしやすくなったのは評価点。シリーズファンにはうれしい部分が多かったです。
クリア時間は64時間35分。ファストトラベルが便利になりながらもこれだけ時間がかかるボリュームのあるゲームでした。軌跡シリーズでも1、2を争うボリュームじゃないかと。それだけ時間がかかりながら終わらない閃シリーズ…。
完結作の4では綺麗に終わってほしいですね。閃の軌跡はいつもとんでもないところで終わるので。
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