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ヌルゲーマーの趣味ブログ。漫画や野球の話もするよ。 2019 2/10「感想・評価に一言ポイントを追加」

「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」クリア後感想・評価

こんにちは!

バテン・カイトスI & IIリマスター収録のバテン・カイトス1のクリア後感想・評価です。

 

評価基準についてはこちらを参照

当サイトにおけるゲームの評価法

 

※当サイトにおける評価はあくまで私個人の評価です。人によって違う感想になるかもしれませんがあらかじめご了承ください。

 

一言ポイント

・三人称視点で楽しむ意外性のあるシナリオ

・カードを基本とした独特なシステム

・テンポが悪い

・リマスターで改善しようとはしている

概要

バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海は2003年にGCで発売したRPG。開発はモノリスソフト。

2023年に2も同時収録したリマスター。バテン・カイトス I&II HD Remasterが発売した。

 

キャッチコピーは「すべての命は、いつか海へと還る」(公式サイトより)

あらすじ

かつて存在したとされる海と大地が伝説となって人々の間で語り継がれていた時代。

人々は空高くに浮かぶ大陸の上で生活をしていた。

そのためか、長い年月を経た今、人々の背中には「こころの翼」と呼ばれる羽が生えるようになっていた。

だが平穏かに思えた世界は、ある邪悪な計画を発端として徐々に秩序を乱し始める。

少年カラスは、帝国に殺された育ての親と弟の仇をとるため…。

少女シェラは、世界を危機から救うため…。

別々の思いを抱いて旅する二人が出会ったとき、物語は静かに幕を開ける―

空に浮かぶ大陸を舞台に、様々な想いと祈りが交錯する、世界の崩壊と再生のストーリー。

(公式サイトより)

シナリオ

10点

・主人公に取り憑く精霊として三人称視点で楽しむファンタジー

空の上に浮かぶ大陸というファンタジーな世界観。大陸ごとに個性があり様々な種族がいる

本作ではプレイヤーは主人公に取り憑く精霊であり主人公たちの仲間。三人称視点でゲームを進めることになりいつも主人公のそばにいながら主人公の把握していることをプレイヤーが把握していない。これがストーリーの仕掛けになっており意外性のある展開へとつながっている。

RPGでは主人公の行動に納得がいかなくて没入感が削がれることがあるが本作ではその疑問を持つことが正しいので没入感を削がれない。

・クエスト

詳しくは戦闘システムで記すが本作は武器・防具・魔法・アイテムなどすべてがマグナスと呼ばれるカードになっている。マグナスは時間経過で変化する。例を挙げると食品は時間が経つと腐る。

これの何が問題かというとクエストアイテムがぱっと見でわからない。戦闘用やフィールド使用アイテム以外のマグナスの枠は決まっており時間経過を待っている余裕がなく攻略なしでクエストアイテムを用意するのが難しい。

戦闘

9点

システム

・マグナスシステム

基本はパーティー3人のターン制だが行動選択がコマンドではなくマグナスというカード選択で決まる。カード選択には制限時間あり。

マグナスには数字がありポーカーのペアやストレートのように選択すると効果が上がる。

また属性があり光と闇、火と水など反対属性のマグナスを選択すると効果が下がる。

行動のたびにリザルトが表示される(スキップ設定可能)

評価

・独特な戦闘システム

カードを選択して戦う独特なシステム。配布されるカードはランダムなので同じ戦闘は存在せず雑魚戦でもマンネリにならない。

カード選択に制限時間がある中で如何にして効率よくダメージを出すかを考える必要があり常に集中して戦うことになる。

非常に面白いシステムだがどこまでいっても運の要素はつき纏う。

・デッキ構成

デッキは大量に存在するマグナスの中から組む。防具やアイテムを増やすと攻撃ができなくなり、逆にすると回復ができなくなる。

ソートの使いづらさもあってデッキの構築は手間。カードの枚数を減らしてデッキを圧縮することもできない。

・金策

本作はお金のドロップが存在しない。お金は戦闘中にカメラのマグナスを敵に使ってその写真のマグナスを売却することで手に入れる。

カメラを引けなければお金を手に入れることができない。またボスの写真は高値で売れるためボス戦でもカメラをわざわざデッキに組み込む必要がある。

左から3番目のカード

・テンポが悪い

攻撃モーションがもっさりしている。終盤になると敵味方行動回数が多くなり戦闘のテンポが非常に悪い。

リマスターにおいて戦闘スピードをアップできるようになったがカード選択の時間が短くなり間に合わなくなる。戦闘システムと戦闘スピードアップの嚙み合わせが悪い。

エンカウントキャンセルもリマスターで導入されているがONにしていても通過すると必ず雑魚戦が起こる場所がある。レベリングや武器マグナスを入手するためにはある程度戦う必要があり根本的な解決にはならない。

グラフィック

7点

基本的には元のハード相応のグラフィックだがキャラ絵がかなり微妙な場面がちょくちょく見られる。

仲間キャラとは思えないモブ顔

BGM

9点

桜庭統氏が担当。通常戦闘曲が人気。

キャラ

8点

キャラ絵の微妙さに慣れたうえでプレイヤーが主人公ではなく精霊だということを理解して遊ぶとより理解が深まる。ここがダメだといまいち愛着が湧かないしよくわからなかったりする。

序盤でこの顔を見て「ん?」って思った

快適さ

4点

ゲーム全体としてテンポが悪い。リマスターで解決するためにゲームスピード、バトルスピードアップが導入されているがバトルのほうはシステムとかみ合わせが悪く解決できていない。せめて変更がワンボタンでできればまだ違った。

独特なシステムで面白い一方で独特すぎるシステムのせいで怠くなってしまっている。

一応言っておくとゲームスピードのほうはギミック攻略の際は不都合があるくらいで基本的にはちゃんと機能しています。

評価まとめ

47点

意外性のあるシナリオ、独特なシステムで面白かったです。S~GでA評価

 

クリア時間は26時間

 

ゲーム単体としては評価が高いだけあって面白い。ただリマスターとして見るとテンポの悪さを解決できていないので微妙。解決しようとする意志があるだけマシかもしれないけど。

 

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